中部飲食料新聞社 注目のトピックス
注目のトピックス
【年末商戦に注目】
2021年12月21日
21年の年末を迎えて冬商戦が活発化している。今回もコロナ禍は続いているが、前年の年末は新規感染者が急増して緊急事態宣言が発出されるなど状況は厳しかったこともあり、前年よりも賑わいの回復が見て取れる。特に百貨店は前年が非常に厳しい年末年始の商戦を過ごしたこともあり、今年の年末商戦に力を入れている。名古屋栄三越では、クリスマス及び年末年始を前年に続いて自宅で過ごす人が多いことを見据えて対応を強化。クリスマスではチキンやローストビーフ、シュトーレン、パネトーネなどのクリスマスグルメを前年3割増と充実して展開。特に認知の高まり早い時期から販売が可能なシュトーレンの動きが良いなど、千~二千円の手頃な価格の商品を中心に洋菓子コーナーが人気。また、クリスマスに向けてスイーツの展開を進め、手土産やギフトに適した商品を揃える。なかでも大きな注目を集めるのが、市内百貨店では初登場となる【THE】ブランドであり、澤田明男オーナーが来店し「究極のガトーショコラ」「究極のプリン」などの看板商材をアピール。「超微粒子状のメレンゲを使用したガトーショコラは、雲のような食感で食べた人の常識を覆す味わいをもたらす。食を通して驚きを思い出としたい。今回の栄三越の出店を機会により多くの人に幸せな体験を届けたい。なおドライイチジクを使った限定商品も用意している」とブランドの姿を解説した。
年末商戦に向けてはイエナカ需要に対応するとともに、前年よりも家族や親族で過ごす機会が増加すると見込み、小規模の集まりに適した商品を揃える。前年よりも早く第2週より食品需要が高まり、12月前半は名古屋栄三越は客数が前年2割増で、食品フロアの売上が5%増で推移している。ライススタイル営業部の竹市すず生鮮・総菜フロアリーダーは「人流回復の効果で食品を中心に好調な動きを見せており、週を重ねるごとに手応えが良くなっている。今回はおせちの予約が好調であることから注力し、予約不要の大晦日の即売おせちの数を2倍とするなど取組みに拡充した。一部で年末の過ごし方を決めかねている人がいるので、その層が決断をすれば需要が生まれてもう一段の動きが期待できる」とコメントした。
なお、ラシックでは健康志向や地域密着を切り口にした店舗がオープン。アフターコロナの新たな需要に応えて支持獲得、活性化が期待されている。そのうちの12月20日にオープンした「西条園 抹茶カフェ」は、西尾の老舗抹茶「あいや」が展開。抹茶などの各種ドリンクや抹茶ソフト、シュークリームなどを揃え、抹茶の味わいをアピールする。また、セレクトショップではトレンド最先端のデザートを揃えており、ボタンタッチによりディスプレーに商品紹介の画像が流れるシステムが好評を得ている。
厳しい状況が続いた百貨店であるが、年末商戦を足がかりに回復基調に入れるか注目したい。
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