中部飲食料新聞社 注目のトピックス
注目のトピックス
【蜂産品「ビーポーレン」の健康性に注目集まる】
2018年07月31日
ミツバチが作り出す蜂産品は、自然からとれる健康的な食材としてイメージが良く、最近の研究により健康に関わる様々な効用も明らかにされている。ミツバチが体内で合成し与えられた幼虫が働き蜂に比べ体高が2~3倍、寿命で30~40倍の女王蜂になる「ローヤルゼリー」や、巣の補強や隙間を埋めることに使われる殺菌性の高い「プロポリス」などがよく知られている。このような蜂産品に加え、最近では「ビーポーレン」が持つ健康性に対しての注目度が高まっている。「ビーポーレン」は、ミツバチの働き蜂が蜂蜜と花粉を分泌物と混合して一緒に固めたもので「花粉荷」とも呼ばれる。ミツバチは生きていく上で必要な栄養素の全てを「ビーポーレン」から補っている。米国においては「スーパーフード」として認識されており、今や「ローヤルゼリー」や「プロポリス」よりも人気があるとされる健康食品だ。
「ビーポーレン」には多くの栄養素が含まれている。身体を作る役割を持つタンパク質を構成するアミノ酸のうち、食べ物から摂取する必要がある必須アミノ酸を含み、肌や髪などへの美容効果が期待される。主に糖質代謝に関係するビタミンB1や亜鉛、脂質を代謝するビタミンB2、タンパク質代謝に関係するビタミンB6を含み、年齢とともに低下する代謝機能に不可欠な栄養素を効果的に摂取できる。また、鉄分や葉酸などによる造血作用は貧血予防につながり、便秘予防などでデトックス効果が関心を集めている食物繊維も含む。そして、豊富なフラボノイド類は50歳代から急増する女性の脳卒中と心筋梗塞などの病気になるリスクを低下させることが報告されている。
「ビーポーレン」は他のスーパーフードと比較しても多くの栄養素を持ち、様々な健康効果が期待されている。「ビーポーレン」を過度に加熱してしまうことはせっかくの栄養素を壊してしまう恐れがあり、健康性を発揮するためにはそのまま食べることが理想だ。
現在は粒タイプやパウダー状の製品形態である「ビーポーレン」が販売されており、スムージーやグラノーラ、ヨーグルトに混ぜる食べ方はポピュラーな摂り方である。これらは栄養素を損なわず、朝食などの場面で簡単に毎日食べることができる。また「ビーポーレン」の需要が増えることによって、ヨーグルトや飲料などに「ビーポーレン」を使用した新商品が増えてきそうだ。新たな「スーパーフード」としてブームが期待される。
最新の注目のトピックス → こちら
お問い合わせは
名古屋本社:052-571-7116
東京支局:03-5614-7531
メールでお問い合わせ → こちら